Q&A
Thank you for reading this post, don't forget to subscribe!- 口腔清掃が不十分、または方法が誤っている: 強く磨きすぎたり、正しくない磨き方をすると、プラーク中の細菌が歯に残り、虫歯や歯肉炎を引き起こします。
- 歯肉炎: 虫歯や歯石の影響で歯ぐきが炎症を起こし、出血しやすくなります。歯肉炎を放置すると、回復不能な歯周組織の破壊につながることがあります。
- 栄養状態: 栄養バランスの乱れも歯ぐきの健康に影響を与えます。
このような場合は、歯科医師による検査と歯肉炎の治療を受けるとともに、正しい口腔ケア方法に改善することで、最良の結果が得られます。
口腔内の病気を早期に発見し、短期間で効果的な治療につなげるために、6か月ごとの定期検診をおすすめします。また、歯石除去(スケーリング)も6~12か月ごとに行うのが望ましいです。
歯石除去は、口腔内を清潔に保ち、歯周病を予防するために、すべての方にとって必要な処置です。小児についても、歯科治療への協力度が高くなり、また食生活の影響で歯垢が石灰化しやすくなって家庭での清掃だけでは不十分になりやすい6歳以上のお子さまから適しています。 歯石除去の適切な間隔は、一般的に6か月~1年です。この目安は、成人および6歳以上のお子さまに適用されます。
すきっ歯(歯の隙間)の治療には、主に「詰め物(ダイレクトボンディング)」「セラミックによる補綴」「矯正治療」があります。
- 詰め物(レジン修復):最も一般的で費用を抑えやすく、短時間で治療できる方法です。審美性のある充填材料で隙間を埋めます。ただし、時間の経過で変色する可能性があり、耐久性は高くないため、隙間が小さいケースに適しています。
- セラミック補綴:治療期間が比較的短く、中~大程度の隙間にも対応でき、セラミック素材は耐久性・審美性に優れています。一方で、適切な範囲で歯を削る必要があります。また、歯の位置関係が不適切な場合や、歯のサイズが大きく不均衡になった場合、仕上がりが不自然に見えることがあります。
- 矯正治療:費用が高く、治療期間も長くなる傾向がありますが、歯を正しい位置へ移動させ、機能面も改善できます。健康な歯を削らずに治療できる点が大きな利点です。
最適な治療法は、お口の状態、費用、治療期間のご希望などを踏まえてケースごとに決定します。
はい、可能です。矯正治療は思春期の方だけのものではありません。成人矯正は、すきっ歯や叢生(歯のガタつき)、不正咬合による顎関節症などの改善を目的として行われます。また、補綴治療(被せ物など)の前に歯の位置を整える「補綴前矯正」を行うケースもあります。年齢に関わらず、口腔の健康、咀嚼機能、そして笑顔を改善するのに遅すぎることはありません。
口腔内の潰瘍(口内炎)は、さまざまな原因で起こります。外傷、アフタ性口内炎、ウイルス感染などの良性の場合もあれば、まれに悪性病変の症状である可能性もあります。良性の潰瘍は強く痛むことが多い一方、清潔にケアすれば通常は約2週間で治癒します。悪性の潰瘍は痛みが少ない、または無痛で、数か月~年単位で長く続くことがあります。原因を特定し早期に対応するため、専門医の診察を受けることをおすすめします。
歯みがき時の出血は、歯肉炎のサインであることが多いです。歯肉炎では、歯ぐきの腫れ、赤み、出血しやすさ、歯みがきや診察時の痛みが見られます。原因は、歯垢や歯石が蓄積して細菌の温床となり、歯肉や歯周組織へ炎症が広がることです。歯垢・歯石を除去しないままだと炎症が長引きます。歯肉炎の改善には、歯科医院での診察と、6~12か月ごとの歯石除去が必要です。
歯みがき時の出血が時々起こる程度であれば、摩擦によって粘膜が傷ついている可能性もありますが、頻繁に出血する場合は、以下の原因が考えられます。
- 口腔清掃(ブラッシング)が不十分、または方法が不適切:強く磨きすぎる/磨き方が不適切なことで、歯垢中の細菌が蓄積し、虫歯や歯肉炎を引き起こします。
- 歯肉炎:虫歯や歯石が原因で歯ぐきに炎症が起こり、出血しやすくなります。治療せずに進行すると、歯周組織が破壊され、回復が難しくなることがあります。
- 栄養状態
このような場合は、歯科医師による診察を受け、歯肉炎の治療を行うとともに、正しい口腔清掃方法へ改善することが重要です。
抜歯後に避けるべきことは以下のとおりです。
- 抜歯窩(傷口)や手術部位に触れない。
- 治療後数日は、重い作業、頭を大きく振る動作、激しい運動を避ける。
- 抜歯後は喫煙・飲酒を控える。
- 治療後24時間は、食塩水でのうがいをしない。
- しびれが残っている間は、熱い飲食物を避ける。
- うがいで強く吐き出す、吸う、ストローで吸うなど、傷口に圧がかかって血餅(かさぶた)を外す恐れのある動作をしない。
- 抜歯後の痛みや不安を放置しない。問題があれば歯科医師に相談し、適切なケアを受けてください。
抜歯前には、歯科医師が抜歯対象の歯の状態を評価するため、必要な検査を指示します。また、患者様は高血圧、糖尿病、アレルギー、血液疾患、肝臓・腎臓の病気などの全身疾患について、歯科医師へ詳しく伝える必要があります。これにより十分な準備ができ、抜歯時のリスクを最小限に抑えられます。
抜歯後は、痛み・腫れ・出血が起こることがありますが、術後のケア指示を守ることで治癒がスムーズに進みます。歯科医師の指示とアドバイスに従っていれば、抜歯が全身の健康に悪影響を及ぼすことは基本的にありません。
詰め物の寿命は平均して2~5年程度で、耐久性はさまざまな要因に左右されます。
- 歯の状態:損傷が軽度で歯髄に影響がない場合は、寿命が長くなる傾向があります。
- 詰める部位:強い咬合力がかかる部位ほど耐久性が低下しやすいです(例:臼歯の咬頭の欠け、前歯の切縁部など)。
- 使用材料・器具:アマルガム、GIC、コンポジットなどは症例に応じた適切な選択が必要で、窩洞形成、隔離、充填、研磨などを適切に行うことで長持ちします。
- 歯科医師の技術
- 口腔ケアと生活習慣:硬い物を噛む、色の濃い飲食物の摂取、硬い物を噛み割る癖、誤った清掃、定期検診を受けないことなどは、脱落や変色を早め、審美性を損なう原因になります。
親知らずの中には、口腔の健康に影響する合併症を引き起こすため抜歯が推奨されるケースがあります。上顎の親知らずは上顎洞(副鼻腔)と関係し、下顎の親知らずは下歯槽神経管に近接しています。難症例では、歯が上顎洞へ迷入するリスクや、歯根が神経の近くに位置する/神経を取り囲むように生えている場合、舌・唇・頬のしびれ、灼熱感、異常感覚が一時的に生じる可能性があります。まれに下歯槽神経の損傷により、症状が長期化または永久化することもあります。 ただし、これらの神経障害は舌の運動や発音に影響しないことが多く、顔の変形や脳への影響を引き起こすものではありません。現在では、周囲の解剖学的構造を評価できる先進機器により、歯科医師が位置・特徴を正確に把握し、安全かつ効果的に親知らずの抜歯を行うことが可能です。
詰め物(充填)は、虫歯、摩耗、欠け、破折などで損傷した歯を修復し、失われた歯質を回復して機能と審美性を再建する治療法です。充填材料には、貴金属、アマルガム、コンポジットレジン、グラスアイオノマーなどがあります。現在、貴金属(ゴールド)やアマルガムは、一般的な充填治療ではほとんど使用されません。
- グラスアイオノマー:大きな虫歯のライニング、小児の虫歯治療などに用いられます。
- コンポジットレジン:審美性に優れ、色調の選択肢が多く歯の色に近いこと、接着性があるため歯を削る量を抑えられることから、現在最も広く使用されています。
歯の損傷程度に応じて、最適な材料と方法が選択されます。
虫歯は、食べかすや細菌が溜まりやすく、歯ブラシで清掃しにくい「溝・くぼみ・裂溝」から早期に発生しやすい傾向があります。シーラント(裂溝填塞)は、咬合面の溝に薄い樹脂をコーティングして、表面を滑らかにし、清掃しやすくすることで虫歯を予防する処置です。主に以下の歯・条件で行われます。
- 乳臼歯
- 小臼歯(4・5番)および永久大臼歯(6・7番)で、溝が深く清掃が難しい場合
- 虫歯リスクが高い方(口腔乾燥、化学療法、放射線治療などによりエナメル質が弱い場合)
歯の摩耗は、機械的・物理的・化学的な要因により、さまざまな程度で発生します。歯科医師が原因を分析して対策を行い、摩耗の程度に応じて治療法が異なります。
- 軽度の摩耗:歯が敏感になる程度で明確な損傷がない場合は、知覚過敏用歯磨き粉の使用、ワニス塗布、辛い物・酸っぱい物・熱い物の摂取を控えることが推奨されます。
- 欠損が生じている摩耗:詰め物で不足部分を補うことが可能です。
- 重度の摩耗:欠損が大きく、詰め物では補えない場合は、咬合を含めた全顎的な修復治療により、機能と審美性の回復が必要になります。
歯ぐきの審美(いわゆる「ピンクエステティック」)とは、歯の周囲にある健康的でピンク色の歯肉組織の美しさを指します。美しい笑顔のためには、歯が白く健康であるだけでなく、周囲の歯ぐきが血色よく引き締まっており、歯をバランスよく支えていることが重要です。 歯ぐきからの出血がある場合、歯肉や歯を支える歯周組織の健康に問題がある可能性が高く、まずは早期の治療が必要です。炎症が長く続くと、歯ぐきが赤くなったり、潰瘍ができたり、退縮したりすることがあります。さらに、先天的な要因や喫煙などにより歯ぐきが色素沈着して褐色になり、笑顔が暗く見える場合もあります。そのような場合は、歯ぐきの審美性を高めるための専門的なアプローチを行い、より明るく健康的な口元を目指します。
現在、歯のホワイトニングには主に2つの方法があります。ひとつはプラズマライトを用いた歯科医院で行うホワイトニング、もうひとつはホワイトニング用マウスピースを使用した自宅でのホワイトニングです。どちらの方法も、歯の表面に付着した着色タンパク質の結合を分解することで歯を白くし、エナメル質への影響は比較的少ないとされています。
歯科医院で行うホワイトニングは、約45分の施術で即効性のある効果が得られます。一方、自宅でのホワイトニングは、1~2週間にわたり、1日最低4時間以上マウスピースを装着するなど、患者様の協力が必要です。
高齢の方は若年層に比べて象牙質の割合が多く、歯の色が黄色味を帯びやすいため、ホワイトニング効果は若い方よりも得られにくい傾向があります。そのため、利便性と期待される効果の両面から考えると、歯科医院で行うホワイトニングは高齢の方により適した方法といえます。
歯のホワイトニングは、酸化作用を持つ薬剤を使用し、歯の着色分子の結合を分解することで歯を白くする治療です。歯科治療の流れの中で、ホワイトニングは以下のタイミングで行うことが推奨されます。
- ホワイトニング前に歯石除去を行い、歯周病の治療を完了させ、歯ぐきが健康で引き締まった状態であること。また、歯頸部の修復や知覚過敏のある歯への処置を行っておくこと。
- 矯正治療を行っている場合は、矯正治療をすべて完了してからホワイトニングを行うこと。
- ホワイトニング後、歯の色が安定するまで約2か月待ち、その後に新しい歯の色に合わせて、セラミック修復や詰め物などの審美修復を行うこと。
ホワイトニング後の知覚過敏の有無は、個人の歯の感受性や使用するホワイトニング薬剤の種類・濃度によって異なります。現在、主に以下の2つのホワイトニング方法があります。
- 自宅で行うホワイトニング:薬剤の濃度は10~20%と低めで、施術期間中は知覚過敏を抑える歯磨き粉の併用が推奨されます。
- 歯科医院で行うホワイトニング:薬剤の濃度は30%以上と高く、歯科医師が知覚過敏を抑える薬剤やジェルを併用しながら、患者様一人ひとりに合わせて薬剤の濃度や施術時間を調整します。
歯のホワイトニング効果は、エナメル質の質、体質、食生活、日常の口腔清掃習慣によって異なりますが、一般的には約6か月から3年程度持続します。そのため、着色しやすい食品や飲料(お茶、コーヒー、赤ワインなど)を控え、喫煙を避けることが重要です。また、正しい方法で十分な口腔ケアを継続することが、白さを長く保つポイントとなります。
初期の虫歯で、歯の損傷がまだ軽度な場合は、審美的な詰め物(コンポジットレジン充填)によって虫歯の進行を止め、歯髄にダメージが及ばないよう歯を保護する治療を選択することが可能です。
一方で、虫歯が進行して歯が大きく欠けている場合や、健康な歯質がほとんど残っていない場合は、詰め物では耐久性や保持力が不足し、再発のリスクが高くなります。そのようなケースでは、インレー、オンレー、クラウン(被せ物)などのセラミック修復が、咀嚼機能と審美性を回復するための最適な選択となります。
セラミッククラウンは、損傷した歯や欠損歯を修復し、または審美性を向上させる目的で行われます。適切な診断のもと、正しい解剖学的形態で、周囲組織を尊重して製作・装着された場合、基本的に身体への悪影響はありません。
しかし、品質の低いクラウンで適合が不十分な場合、生物学的幅径を侵害したり、過度に歯を削ったり、咬合を妨げると、以下のような合併症が生じる可能性があります。
- 歯の知覚過敏や不快感(重度の場合、不可逆性歯髄炎に進行することがあります)
- 歯肉炎、歯周炎
- 食べ物が詰まりやすく、清掃が困難になる
- 咬み合わせの不調により、咀嚼障害や顎関節症を引き起こす可能性
一般的に、セラミッククラウンを装着する際には、修復物のためのスペースを確保する目的で歯を削る必要があります。ただし、近年は低侵襲治療の考え方と高度なセラミック技術により、厚さ約0.5mm程度の薄いセラミック修復が可能になっています。
歯科医師は、知覚過敏を引き起こさず、歯髄にダメージを与えない範囲で、最小限のエナメル質・象牙質のみを削合し、十分な強度と審美性を両立させます。
セラミッククラウン装着後に歯肉炎が起こることはありますが、まず原因を正確に特定することが重要です。主な原因は以下のとおりです。
- 口腔清掃不良: セラミックにしたから虫歯や歯肉炎にならないと誤解し、清掃を怠ることで、食べかすやプラークが溜まり炎症を起こします。
- 生物学的幅径の侵害: クラウンのマージンが歯肉下に深く入り込み、歯肉組織を刺激することで炎症が生じます。
- 不適合なクラウン: 解剖学的形態が不適切、適合不良、研磨不足による粗いマージン、または接着セメントの残留が歯肉を刺激します。
- 材料アレルギー: メタルボンドクラウンの場合、金属フレームが口腔内で酸化し、歯肉に影響を及ぼすことがあります。
歯列矯正は、歯並びを整えて見た目をきれいにするだけでなく、噛む機能を改善し、口腔内を健康に保つための治療です。現在の歯並びや噛み合わせの状態によって、矯正が必要かどうかは歯科医師が判断するため、すべての人が必ず矯正しなければならないわけではありません。ただし、歯科医師から矯正の必要性を指摘された場合は、審美面と健康面の両方にメリットがあるため、前向きに検討する価値があります。
出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)などを自覚している場合、矯正治療は安全で効果的に改善できる代表的な方法です。矯正前後で印象が大きく変わることも多く、写真だけを見ると美容整形をしたと誤解されるほど変化が出るケースもあります。矯正は体への負担が比較的少ないにもかかわらず見た目の改善効果が明確で、「魔法のような美容治療」と表現されることもあります。
また、歯が強くデコボコに重なっている(叢生)場合、歯磨きが難しくなり、長期的には虫歯、歯槽骨の吸収、歯肉退縮などのリスクが高まります。歯列の乱れや叢生は、噛むための筋肉や顎関節のバランスを乱し、咀嚼機能障害の原因になることもあります。歯並びの美しさは、まず口腔の健康が土台にあるべきで、健康でなければ見た目が良くても意味がありません。矯正治療は、これらの問題を根本から改善するための有効な選択肢です。
近年、出っ歯・受け口・軽度の叢生などに対してセラミック(被せ物)で見た目を整える方法が選ばれることもありますが、すべてのケースに適用できるわけではありません。被せ物で歯の位置を変えるためには歯を大きく削る必要があり、場合によっては神経を取る処置に至ることもあります。これらは長期的に歯の健康へ影響する可能性があるため、適応の判断が重要です。したがって、信頼できる歯科医院で適切な診断と治療計画を立てることが非常に大切です。
矯正治療は日本では近年さらに一般的になっていますが、欧米などでは昔から広く行われており、成長期の子どもに対して予防的・成長誘導的な目的で早期に実施されることも多い治療です。矯正を「特別な治療」ではなく、口腔の健康と審美、そして咀嚼機能を守るための基本的な治療として捉えることが推奨されます。
歯を削らず、できる限り歯質を温存したまま歯並びを整えられる点が、矯正治療の大きなメリットです。歯並びが乱れているケースでは、セラミック治療(被せ物)よりも根本的に問題を解決しやすい傾向があります。セラミック治療が適切なケアで10年以上維持できることがある一方、矯正治療は正しい口腔ケアと保定(リテーナーなど)を守ることで、より長期的に美しさを維持しやすい治療です。また、費用面でも、全顎(あるいは半顎)のセラミック治療と比較すると、矯正のほうが結果的に経済的になる場合があります。
矯正に伴う抜歯を心配される方もいます。過去には「非抜歯矯正」を重視する考え方もありましたが、症例によっては審美性・機能性の両面で十分な結果が得られないことがあります。現在は、歯の混み具合(叢生)や歯と顎骨のバランスを評価し、必要に応じて抜歯の有無を決定します。抜歯が必要な場合でも、不要な歯を整理して適切なスペースを確保し、健康で機能的な歯列を作るための計画として捉えることが重要です。
欠損歯がありスペースがある場合、矯正治療でスペースを閉鎖して、インプラントを回避できるケースもあります。ただし、適応は限定されるため、必ず担当医の診断が必要です。
近年は、透明なマウスピース型矯正(Invisalignなど)が発展し、多くの症例に適用できるようになりました。装置が透明で目立ちにくく、周囲に気づかれにくいという利点があり、「目立たない矯正で、目に見える結果」を実感できる治療として選ばれています。
一方、デメリットもあります。まず治療期間が比較的長く、一般的に約1.5~3年かかるため、途中で負担に感じる方もいます。また、口の中に装置が入ることによる違和感が最初はありますが、多くの場合は数週間で慣れます。痛みについても不安が大きいポイントですが、強い痛みが長く続くことは通常少なく、多くの患者さんは日常生活や食事を大きく制限されずに治療を継続できます。
現在、矯正治療は大きく2つに分けられます。ブラケット(ワイヤー)矯正と、ブラケットを使わないマウスピース矯正です。
ブラケット(ワイヤー)矯正は伝統的な方法で、歯にブラケットを装着しワイヤーで連結して歯を動かします。ブラケットには主に金属製とセラミック製があり、素材や製作工程の違いにより費用が異なります。装着初期は1~2週間ほど違和感が出やすく、硬い物・粘着性のある物を噛むとブラケットが外れることもあります。また、ブラケットやワイヤーが頬・唇・舌に当たって痛みが出る場合があります。ただし、歯の移動コントロール性と効率は非常に高く、現在でも幅広い症例で最も確実性の高い方法の一つです。ブラケットは歯の表側(一般的)または裏側(舌側矯正)に装着できますが、舌側矯正は違和感が強い、痛みが出やすい、適応が限られる等の理由から、症例選択が必要です。
マウスピース矯正(Invisalignなど)は、透明なマウスピースを段階的に交換して歯を動かす現代的な方法です。ブラケットがないため、口腔内の擦れが少なく、見た目も目立ちにくいのが特徴です。取り外しができ、清掃性が高い点も利点です。近年は技術の進歩により、軽度から複雑な症例まで適用範囲が広がっています。ただし、装着時間など自己管理が治療結果に直結するため、指示通りの使用が重要です。また、費用は一般的にワイヤー矯正より高くなる傾向があります。
はい、外していただけます。Invisalignは、透明な硬質プラスチック製のアライナー(マウスピース)で歯を動かす矯正治療です。取り外しが可能なため、食事の際に外して普段通りに飲食でき、歯みがきやフロスなどの口腔ケアもしやすくなります。これにより、歯垢の蓄積を抑え、歯肉炎などのリスク低減にもつながります。
早期矯正(Ⅰ期治療)は、一般的に7~10歳頃、永久歯が生え揃う前に行う矯正的介入を指します。お子さまが7歳前後になったら、矯正歯科の診察を受け、問題を早期に把握し、必要に応じて適切な時期に治療を行うことが推奨されます。主なメリットは以下のとおりです。
- 悪習癖(指しゃぶり、舌癖、口呼吸など)の早期発見と改善により、顎の成長への悪影響を防ぐ。
- 乳歯列の乱れを放置した場合に起こり得る、将来的な咀嚼・発音機能の低下や清掃不良による虫歯・歯周病リスクを軽減する。
- 過蓋咬合(噛み合わせが深い)、交叉咬合、切端咬合、顎が小さいことによるスペース不足などの問題に対し、成長期の顎の柔軟性を活かして改善しやすい。
- 将来的な治療の複雑化や費用増大、場合によっては外科手術の必要性を減らす可能性がある。
- 見た目の改善により、お子さまの自信にもつながる。
矯正中は、ブラケットやワイヤーが口腔内で「引っかかる」「当たる」感じが出やすく、歯肉・唇・頬・舌などの粘膜が擦れて傷つくことがあります。その場合は、矯正用ワックス(矯正用の保護シリコン)を使用して、当たる部分を覆うことで粘膜を保護できます。症状が改善しない場合は、ワイヤーの緩み、外れ、ブラケットの脱落などが起きている可能性があるため、矯正歯科で確認を受けてください。
インプラント治療の際は、治療部位に局所麻酔を行います。麻酔は治療中ずっと効果が持続するため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔が切れた後は、個人差はありますが、埋入部位に違和感や重さを感じることがあります。ただし、強い痛みが出ることはほぼありません。 取り外し式の入れ歯は、外科的侵襲が少ないという利点がありますが、装着者が入れ歯に慣れるまでに時間がかかり、食事や発音にも慣れが必要です。また、毎食後や就寝前に取り外して清掃する必要があります。審美性についても、他の治療法と比べると限定的で、見た目の自然さはやや劣ります。
インプラントは、失われた歯を補う治療法として、その優れた特長から近年ますます多くの方に選ばれています。現在、アメリカ、ドイツ、スイス、韓国など、世界各国でさまざまなインプラントが製造・提供されています。各メーカーには独自の設計や技術がありますが、いずれも生体親和性や骨結合性を備え、インプラント治療において良好な結果をもたらします。 なお、インプラント治療の成功は多くの要因に左右されるため、顎骨の状態、埋入部位の軟組織、埋入方法、全身状態、そしてご予算などを総合的に考慮し、患者様に最適なインプラントを選択することが重要です。
知覚過敏は、歯を保護している硬いエナメル質が失われ、その下の象牙質が露出することで起こります。その結果、熱いもの・冷たいもの・風などに対して歯が敏感になります。原因としては、先天的な要因(歯の形成過程での欠損)、機械的摩耗(誤った歯磨き方法、歯ぎしり)、化学的要因(酸性の強い食べ物や飲み物の摂取、胃酸の逆流)などが考えられます。 知覚過敏を防ぐためには、正しい方法での口腔清掃を行い、エナメル質が摩耗・欠損して象牙質が露出している部位を早期に治療することが重要です(詰め物、セラミッククラウン、ラミネートベニアなど)。また、食生活の改善や全身の健康管理、胃の疾患がある場合はその治療も必要です。
まず、知覚過敏の原因を正確に特定することが重要です。歯の組織の欠損(歯頸部の摩耗)や、歯ぐきの退縮による歯根露出がある場合には、原因に応じて歯頸部の修復(レジン充填)や、露出した歯根を覆う歯肉移植などの治療が必要となります。 また、補助的な方法として、知覚過敏用の歯磨き粉の使用や、歯面へのフッ素・ワニス塗布なども有効です。歯科医師の診察を受け、原因を明確にしたうえで、適切な治療を行うことをおすすめします。
歯を失ったまま補綴せずに放置すると、さまざまな問題が生じます。
短期的な影響:
・咀嚼機能の低下:埋伏歯を除き、どの歯であっても失われると、噛み切る・すり潰す機能に支障をきたします。
・審美性への影響:前歯を失った場合、見た目に大きな影響があります。
・発音への影響:一部の歯を失うことで、発音が不明瞭になることがあります。
長期的な影響:
・歯槽骨の吸収:歯が存在することで歯槽骨は刺激を受け、維持・再生されます。歯を失うと刺激がなくなり、三次元的に骨吸収が進行します。歯を失ってから最初の1年で骨幅が約25%減少し、その後数年で高さが約4mm低下するとされています。放置期間が長いほど、将来的な歯の回復治療が困難になります。
・早期老化:長期間歯を失うと顎骨の吸収が進み、顔の下半分が沈み込み、顎が前方・上方に回転し、頬がこけ、皮膚のたるみや口元のしわが増え、老けた印象になります。また、過度な骨吸収は外傷時の骨折リスクも高めます。
・残存歯および咬合への影響:周囲の歯が欠損部を埋めるように移動し、対合歯が挺出、隣在歯が傾斜します。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、咀嚼機能の乱れから顎関節症、頭痛、筋肉痛、歯ぎしりなどを引き起こす可能性があります。
歯科医院で行う歯石除去(スケーリング)は、超音波機器を使用して歯石を歯の表面から剥離します。超音波の振動エネルギーは歯石を破砕するのに十分な強さであり、歯の組織自体には影響を与えません。そのため、6か月ごとの定期検診と歯石除去は、口腔内を清潔に保ち、歯周病を予防するうえで非常に有効です。 重要なのは、この処置を適切な訓練を受けた医療従事者や歯科医師が行うことです。
仮歯は、削った歯を清潔に保ち、プラークの付着を防ぎ、知覚過敏を抑える役割があります。また、周囲の歯が治療中の歯の方向へ移動するのを防ぎ、歯肉のラインを誘導・形成する重要な役割も担っています。そのため、セラミック歯を最終装着するまでの間に仮歯が外れてしまった場合は、できるだけ早く歯科医師へご連絡ください。状況に応じて再装着などの対応方法をご案内いたします。
現在、歯へのストーン装着には主に以下の2つの方法があります。
・穴を開けて装着する方法:先端が尖った天然ダイヤモンドなどの宝石を使用します。歯に非常に小さな穴を開けて装着するため、痛みや不快感はほとんどありません。ただし、ストーンを外す際には、その穴を充填(修復)する必要があります。
・穴を開けずに装着する方法:底面が平らなストーンの場合、歯に接着するだけで装着できます。歯や全身の健康に悪影響を与えることはありません。

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